近赤外線と紫外線を遮断する透明窓ガラス用遮熱塗料
窓ガラス用遮熱塗料ダイナグラスはATO配合の1液型塗料です。透明窓ガラスに塗布することで紫外線カット率98%(ダイナグラスECOは80%)、赤外線カット率70%(ダイナグラスECOは90%)の強力な透明フィルター機能を窓ガラスに付与します。
太陽の日射から伝わる熱や室内の冷暖房の熱を外に逃がしてしまうことによって発生するエネルギー損失は70%を占めますので、窓ガラス自体の熱対策は省エネ対策にとって最も効率的な方法です。
夏は日射から伝わる強力な近赤外線を遮断することによって室内に伝わる熱をカットします。
※塗布前の窓と塗布後の窓で白熱灯をあてていただければその効果を体感で実感することも可能です。
冬場は暖房器具から発生した熱を外部に逃がさない効果もあり、その効果で結露の発生も抑制することができます。
ダイナグラスは簡便に施行が可能で、レベリング性能も優れています。塗膜は透明なので施工後の窓ガラスの見た目の変化はほとんどございません。
※ATOによる遮熱特性は住友大阪セメント(株)新材料事業部の資料を参照
http://www.soc.co.jp/wp-content/themes/soc/img/csr/ato.pdf
※レベリング:塗装時、塗料が自ら平滑になろうとする性質
2019/07/11
ダイナグラスPROの販売は終了しました。
今後のラインナップはダイナグラスPRO-S(2液型)、ダイナグラスECOの2種類となります。
窓ガラスの遮熱・紫外線対策を低コストで
窓ガラスの遮熱・紫外線対策には遮熱フィルム工法とガラス塗料施工法がありますが業者さんの責任施工相場は何れの場合でも10㎡以下の面積では1㎡あたり約2万円です。施行面積が多くなればコストは下がりますが一般住宅工事で1万5千円以下になることは無いでしょう。
窓ガラス用遮熱塗料ダイナグラスであれば、DIYで施行していただくことで1㎡あたり、3,000円程度で遮熱対策を行うことができます。
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窓ガラス用遮熱塗料ダイナグラスの特色
- 省エネ・節電対策・結露抑制効果:赤外線を遮蔽する作用で、エアコンの適温設定を3℃程 夏は高く、冬は低く出来ることから、電気使用量を約20%減らす事が出来ます。
- ダイナグラスの透明率は85%以上、施行前後の違和感は全く感じません。
- 30~40分程度で乾き、ダイナグラスPROは施工中の臭いも少ない画期的な窓ガラス遮熱塗料です。
- 超薄膜で弊社従来品より広い面積が塗れ又高い追随率でガラスに合わせて収縮膨張します
- ダイナグラスPROは紫外線を99%カットし超硬度9Hの塗膜で耐摩耗性は抜群
赤外線カットによるソーラーパネル発電の効率化
- 太陽電池はほぼ全てのモジュールで紫外線波長帯>400nmを利用しないので発電性能に影響を及ぼすことは無い。 太陽電池モジュールのスペクトル特性チャートは下図の通り
- 弊社製品ラインアップ中、IR遮蔽性能がもっとも高いダイナグラスECOを用いて紫外可視分光光度計で計測したデータは以下の通り。 この値は平成24年6月に大阪府立大学工業高等専門学校とソーラーパネルへの応用に関しての共同研究を行った折りの試験結果です。
上図で黄色く塗りつぶされた範囲が太陽光のスペクトルになる
波長帯:~400nm 紫外線、 400nm~800nm 可視光線、 800nm~ 赤外線
引用:http://auo.com/?sn=318&lang=ja.JP
考察
上図のオレンジ色で塗りつぶされた範囲は太陽光のスペクトルを表している。図を見ると今回の実験でc-Si太陽電池では1150nmより短い波長の光を発電に利用することが分かる。 今回の実験で用いたATO塗料(ダイナグラスECO)は試験結果より1100nm付近の光をカットすることが分かった。 その性能は塗膜厚を厚くするほど向上し未塗装と3重塗りを比べると82.3%→38.1%迄透過率が下がっている。 しかし発電に利用することが出来る範囲である1100nm付近の赤外線をカットしすぎるとc-Si太陽電池の発電効率が下がってしまう恐れもあることから重ね塗りには注意が必要だ。 但し赤外線を大幅にカットすることで太陽光発電素子の温度上昇を防ぎ発電効率UPを狙える側面もあるので、赤外線カット領域と発電領域が被らないような新たな塗材開発が望まれる。
ニューストピックス
http://forbesjapan.com/articles/detail/10153/
太陽光発電を応用した様々なハイテク技術開発が世界中で競われていますが、パネルコーティング法により発電効率を向上しようとする試みは、米スタンフォード大学でも行っているようです
窓ガラス用遮熱塗料ダイナグラスの応用例
オフィス 窓ガラス | 天窓・明かり窓 | サンルーム |
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大陽光パネル | ※車窓 |
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※車窓への施行については、安全性の確保や施工者の技術も必要となるため、専門の施工業者にご相談ください。(弊社でもご紹介を行っております)
窓ガラス用遮熱塗料ダイナグラスの耐久性能
窓ガラスの塗装面(外側又は室内側)で基本的な性能差はありません。
10年分相当の耐候性試験でも塗膜の剥離や劣化が全くみられないことから遮光フィルムの耐久性能に引けをとるものでは有りません。
※ダイナグラスは窓ガラス専用の遮熱コーティング剤です。
フィルムやポリカへの対応については事前にご相談ください
窓ガラス用遮熱塗料ダイナグラスの施工要領及び注意点
- 溶剤系塗料なので揮発成分が現場にたちこめないように換気には十分配慮して下さい。 吸引防護用のマスクやナイロン手袋の着用をお勧めします。
- 施工を美しく仕上げる要諦は何を差し置いてもガラス表面の清澄化と乾燥面への施工なので、クリーニングと乾燥環境には十分に注意を払って下さい。 窓ガラス表面には微細な塵埃や油膜が付着している場合が多いので先ずは市販のガラスコンパウンドで磨き上げて親水面を確保して下さい。 弊社では油膜やウロコ(鱗状痕)を軽便に落とせる剥離剤PREX (プレックスリムーバー)も用意していますので併せてご検討ください。ガラス遮熱塗膜の剥離作業にも有効です。
- 施工環境の許容湿度は約70%迄ですが、ガラス面では外気温との温度差で微細な結露が発生することもありますので、必ず試し塗りをして曇りが起きない事を確認した上で本格施行に入って下さい。失敗しても塗装後数時間内であればアルコールやシンナーなどの溶剤で拭き取れます。
- ガラス洗浄後であっても、試し塗り(パッチテスト)は必ず励行して下さい。 パッチテストで曇りが発生するようであれば塗装環境上何らかの要因があると思われますので、作業は一旦中止して曇った部分は速やかに剥離して下さい。
シリコンやフッ素などのコーティング処理がされている場合は、市販のガラス研磨材や専用剥離剤(PREXリムーバー)を用いて油膜やしみを取り除き親水面を形成した後に施工を行うようにして下さい。 油膜が残っていると曇り発生の原因にもなり、塗装耐久性も低下します。 - 曲面ガラスなどへの施工はプロ用低圧特殊スプレー施工でなければ塗りムラのない綺麗な仕上げは出来ません。 専用スポンジこても平面ガラス施工用となります。 かような理由で自家用車の窓部への塗装は安直にDIYで行うこと無く、予め車輌塗装専門業者にご相談ください。 なおフロントガラスには車載電子機器の通信目的で赤外線透過処理がなされている車輌もありますので事前に純正ガラスのスペックも調べておいたほうが良いです。
- 外気温25℃以上の場合、1時間程で使いきるように心がけてください、作業途中で長く放置すると硬化反応が進み材料を無駄にします。
- きめの細かいスポンジコテ又はスポンジローラーに液材を良く吸い込ませ。 塗面に十分な湿潤性があれば高いレベリング性能で塗膜は自然と均一平滑面となります。 塗りの基本は1度塗りで仕上げる事です、オーバーラップする部分は塗面の湿潤性が確保されている事が絶対条件となります。 塗面にかすれが有ったり半乾き状態でのオーバーラップは引きずりムラの原因となりますので、絶対に塗り重ねは行わないで下さい。 スポンジローラーを使用される場合は出来るだけ塗剤を多く含ませ、塗面の湿潤状態を保ちながら塗ればレベルが取りやすく、且つ泡切れの良い塗膜が作れます。 なおローラーは回転させること無く、塗面に押しつけてしごいて行く方法が良いです。 ローラーを回転させると泡が出やすく、乾燥後ツブ状の塗りむらを残す要因ともなりますのでご注意下さい。
- コテ塗り用スポンジのガラス接合面は常に充分な弾力が有り、固化した塗剤成分等が付着していないか確認して使って下さい。 なお液剤が少ないことでカスレを起こしたり、生乾き状態で塗り重ねを行うと、引き摺りを起こしムラや曇りの原因になりますのでご注意下さい。
接合面に均一な圧力が加わらない事で縦筋の発生要因になります。 弾力性を失ったスポンジでは折角の仕事を台無しにしてしまうリスクが有りますので早め早めに交換して頂くようにお願いします。 - 専門施工業者さんであればローラーやガン塗装の要領を良くご存知なので、弊社より特段コミットするような事柄はありませんが、初めてDIY塗装される方にはローラー施工等は難易度が高く塗りむら発生リスクも高くなりますので下記ダイナグラス専用コテのご利用をお勧めします。弊社の専用コテにはシンナー又はアルコール洗浄することで何度も使える高耐久性スポンジが装着されています。
- スプレー塗装の場合は0.3MP以下、ノズル口径1~1.3ミリ位の低圧霧吹きガンを使って下さい。但し要熟練につき初心者にはお勧め出来ません。
- ガラス面の塗膜を剥がしたい場合は指触乾燥中であればアルコールやラベル剥がしスプレー等で拭き取とる事は出来ます。
なお塗膜の完全硬化後でもPREXリムーバーとスクレーパーを用いる事で剥離は容易です。
PREXがあれば失敗しても元通りの透明復帰は可能です。
窓ガラス用遮熱塗料ダイナグラスの使用方法
塗装方法 | スポンジこて , ローラー |
膜厚 | 2~3μm (PRO), 5~7μm(PRO-S/ECO) |
ガン吹き | (~0.3MP、ノズル口径1~1.2mm) Sata3000rp相当品 |
塗布量 | 約15g/㎡(PRO)、 20~25g/㎡(PRO-S/ECO) |
指触乾燥 | 30~40分(30℃) |
常温乾燥 | 24時間、完全硬化3日 |
強制乾燥 | 80℃ x 30分、完全硬化は強制乾燥後 |
剥離剤(別売) | PREXリムーバー(油膜・しみクリーニング、塗膜剥離にも対応) |
保管方法 | 作業残液の後日使用はお止め下さい、開封後の液剤でも再度密栓して25℃以下の冷暗所に保管することで約3ヶ月保存が可能です。 |
フロントガラスから車体の遮熱までプロショップが対応します。
一般的な車体塗装では薄膜による美装仕上げの技量こそ問われますが、こと車の遮熱塗装となりますとミリオーダーの厚膜仕上げと、走行振動やブラシ洗車に伴う塗膜耐久性能が必須条件となとなる事から、住宅用遮熱塗料のみによる施工ノウハウでは対応出来ません。 この度弊社は車輌遮熱に経験ある専門業者と提携することでお客様のご要望に応えられる万全の体制を作りました。 車のことならフロントガラスの遮熱塗装からキャビン・荷室の断熱保温までフルに対応致します。 冷房用コンプレッサーの負担を大幅に軽減することで著しい燃費向上効果が得られます。
お問い合わせは
info@toa-corp.co.jp 又は 06-6841-6988迄
施工後のクリーニングは従前通りの洗浄方法で行って頂けますが研磨材入りの洗剤は塗膜に傷を着けますのでご注意下さい
窓ガラス塗装時の注意事項
■対応しない素材 | カラーガラス、すりガラスなどで元々透明性が低い素材 曲面ガラスはDIYでは施行不可。専門業者にご相談ください。 |
■塗装環境 | 通気性の悪い環境での使用は避けてください。 |
■前処理(1) | 表面の油分、水分、汚れは溶剤を用い脱脂を十分に行って下さい。寒冷期は結露の無い環境下で施工して下さい。 |
■前処理(2) | 表面にシリコンやフッ素系の特殊な塗料が事前施工されている場合は専用剥離剤PREXリムーバーやガラス用研磨剤を用いて親水面を形成したのちに(1)の作業を行って下さい。 |
■前処理(3) | 液剤をトレイに流し込む前に液瓶を良く振って攪拌して下さい。 |
■試し塗り | 本塗りを行う前には先ずパッチテストを行い、密着性や透明度を確かめて下さい。 |
■塗装 | 速やかに行って下さい。長時間放置すると目詰まり、塗りムラの原因となります。 |
■乾燥 | 乾燥時に有機ガスが発生しますので換気、排気は十分に行ってください。 |
■保管 | 冷暗所に保存、本品は空気中の水分と反応しますので要密栓保管です |
■廃棄 | 使用残液の処理はMSDS(製品安全データーシート)に従って下さい。 |
■取扱注意 | 作業中は保護手袋とマスクを必ず着用して下さい 可燃性の有機溶剤を使用しているため火気のある所では使用しないでください。 皮膚や粘膜、特に眼などに刺激性があるため接触しないよう十分に注意して下さい。 接触した場合は多量の水で洗浄してください。 |
ダイナグラスにはPROとECOがあります
特色は以下の通りです
機能上の相違点 | PRO | ECO | 注 |
①透明率 | ◎ | ◎ | ※1 |
②通常の窓ガラス、凹凸ガラス、すりガラス※ | ○ | ○ | ※2 |
③網入りガラス/ペアガラス | ○ | ○ | |
④大判ガラス | ◎ | ○ | |
⑤紫外線遮蔽力 | ◎ | △ | |
⑥赤外線遮蔽力 | ○ | ◎ | |
⑦硬度(耐摩耗性) | ◎ | ○ | |
⑧作業性(湿度管理、作業中の臭気) | ○ | △ | ※3 |
※1.素地の彩度を重視するカラーガラスには対応していません。
※2.すりガラスの場合は外側の平滑面に塗装して下さい。
※3.作業時の最大許容湿度 PRO:70%, ECO:60%
特性は下記の通りです。
ダイナグラス | 波長帯 | 塗膜なし | PRO | ECO |
赤外線(IR)透過率 | 760-2500nm | 85% | 約35% | 約10% |
紫外線(UV)透過率 | 200-380nm | 85% | 1%未満 | 約20% |
可視光線(VL)透過率 | 380-760nm | 92% | 約85% | 約85% |
鉛筆硬度 | – | 9H | 3H |
※6ミリ厚の透明ガラスにオーバーラップ2回
※遮蔽率は空中透過率100%からそれぞれの透過率を差し引いた数値になります。
窓ガラス用遮熱塗料ダイナグラスの遮熱効果
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遮熱効果の実験
- 上記テスト表示の簡易テスターによる測定
- 試験片: 15cm x 15cm 3ミリ厚の透明ガラスを使用
- 塗装は湿潤 (オーバーラップを含め)2回塗り
- ガラス面、直上5cmに100W電球を設置、数値は℃である。
- デジタル温度計の検知部をガラス面から18cm直下位置に設置
実験結果
外気温並びにスタート温度に大きな差異が見られない状況下で電源をオンし、室温25度から40度までの温度差を計測した。
ダイナグラスPROの未施工ガラスに対するテストデータ
開始時 | 1分 | 2分 | 3分 | 5分 | ||
---|---|---|---|---|---|---|
1回目 | PRO | 24.6 | 27.3 | 29.6 | 31.1 | 34.9 |
無塗装 | 24.8 | 27.9 | 30.8 | 34.1 | 38.6 | |
2回目 | PRO | 24.7 | 26.9 | 28.6 | 30.3 | 33.8 |
無塗装 | 24.8 | 28.7 | 32.4 | 34.7 | 39.3 |
ダイナグラスECOの未施工ガラスに対するテストデータ
開始時 | 1分 | 2分 | 3分 | 5分 | ||
---|---|---|---|---|---|---|
1回目 | ECO | 24.6 | 25.6 | 27.7 | 29.1 | 32.8 |
無塗装 | 24.6 | 27.6 | 30.8 | 34.4 | 39.2 | |
2回目 | ECO | 24.9 | 25.5 | 27.4 | 28.6 | 31.5 |
無塗装 | 24.8 | 28.7 | 32.4 | 34.7 | 39.3 |
※可視光線透過率(透明度)は無塗装91%, 塗装後86%
備考:10℃の温度差を出せると書いている他社カタログも散見するが、それは外気温50℃以上になることもあるドバイやインドでの話であって、こと日本ではあり得ない。
白熱灯を使用した体感テストです。電灯を夏場の日射或いは冬場の電熱ヒーターと見立てて下さい。
ダイナグラス施工をしたガラスと未施工のガラスを白熱灯にあてて手をかざせば、熱の伝わり方でその効果を実感していただけます。
ダイナグラスのPDF資料・説明書(モノクロ)はこちらからダウンロードしてください。
営業車輌、ビル窓、店舗エントランスなど高品位な窓ガラス塗装の施工依頼にも対応致します。
随時06-6841-6988迄ご連絡下さい
コーティング下地処理剤 PREX リムーバー
窓ガラスに固着したコーティング皮膜や鱗の剥離作業も大幅に省力化が出来ます。
遮光フィルム施工時の下地処理にも使えます。
東亜システムクリエイトの断熱塗料ラインナップ | ||
断熱塗料 ヒートカット |
断熱粒素 ヒートカットパウダー |
窓ガラス用遮熱塗料 ダイナグラス |
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工業用から一般家屋迄 広範囲に使える断熱・遮熱塗料 |
塗料や接着剤に混ぜて使える 超低コストの遮熱・断熱材。 |
窓ガラスにハケで塗るだけの 簡単施工! 赤外線と紫外線を遮断します。 |